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2016.2.29  SIGMA APO MACRO 150mm F2.8

マクロレンズは歴代いろいろなレンズを使って来たが、現在はニッコールの現行レンズ、105mmと60mm(両方ともナノクリスタルコーティング仕様)をメインに使っている。使う頻度は105mmのほうが多く、今までフィールドに持ち出すのはほとんど105mmのほうだった。60mmは主に室内でライティングによるモノ撮りの際に使っている。しかしフィ-ルドで使う際にはもう少し長い焦点距離のマクロレンズが欲しいと思うシーンもけっこう多く、望遠マクロレンズの導入をここ数年ずっと検討していた。ニッコールには200mm f4というマクロレンズがあるが、設計が古く、フィルム時代のDタイプレンズなのに価格もけっこう高い。あと、もう製造されていないので中古になるが、70mm-180mm f4.5-5.6 というズームのマクロレンズもある。しかし程度のよい個体がなかなかないのが現状である。そこで私が新たに注目したのがシグマの APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM である。シグマには180mmというもっと長いレンズもあるが、しかし重量の点で却下した(1.6kgオーバーは手持ちではかなり使いづらい)。この150mmはそこまで重くないし(三脚座を外せば1kgちょうど)、また焦点距離が絶妙だと思う。これより長い焦点距離が欲しい場合には、専用の1.4倍テレコンバータを使えば210mmの望遠マクロになるし、テレコンバータを使わなくてもD800やD810の1.2クロップ機能を使えばちょうど180mmとして撮影できる。このシグマ150mmの1kgという重さは長時間の連続手持ち撮影がなんとか可能な重さだと思う。試写してみたが現代のレンズらしくとてもシャープな描写だと感じた。ボケもやわらかくて変なクセもない。ピント追従もそれほど遅くない。それに設計の古いレンズとは違って手ブレ補正機能も搭載している(接写域ではこの機能はそれほど役には立たないが・・)。使い方のカスタマイズとしては、レンズの三脚座は使いにくかったので外してしまった。三脚使用の際はカメラ側を三脚に固定する方法を採ることにした。レンズ重量が1kgならそのほうが操作しやすいし安定性も問題ない。それに手持ちの際は三脚座がない分だけ軽いし、形状的にも持ちやすくなる。というわけで新たに加わったシグマ150mmマクロレンズ・・私にとっては初のシグマブランドだが、最初の印象はとてもいい。