2025.10.02 Silver Fast 9 Ai Studio
今回アップする二つの写真は今年の7月に撮影したものです。まったく違う写真ですが実は共通項があります。
まずどちらとも銀塩(フィルム)で撮影しています。使用したカメラも同じで長年愛用しているハッセルブラッド503CXです。それぞれの使用レンズは、家族写真の方は Carl Zeiss Makro-Planar CF120mm f/4で、蓮の花は同じ Carl Zeiss の Sonnar CF180mm f/4に 2倍コンバータ Muttar 2x を付けて 360mmの焦点距離で撮っています。
それぞれの使用フィルムは、家族写真の方は Kodak Portra 400、カラーネガフィルムで、蓮の花は Fuji Velvia 100、ポジフィルムです。
今回このような二つの銀塩写真をアップしてあらためて銀塩(アナログフィルム)のすばらしさに感動しました。家族写真の方は、カラーネガフィルムらしいコダックポートラ400独特のナチュラルな色再現ながらどこかノスタルジックな雰囲気が漂う描写に心が奪われましたし、蓮の花はポジフィルム特有の独特な透明感は何度味わっても新鮮です。
今までも銀塩撮影は度々行っていますが、なぜ今になってこのように再感動したのかと言いますと、これらの現像したフィルムをデジタルデータ化する際のスキャナー(エプソンGT-X980)の能力を最大限に活かす Silver Fast 9 Ai Studio というソフトウェアを使った結果があまりに素晴らしかったからです。このSilver Fast 9 Ai Studio はエプソンGT-X980 を超高性能スキャナーに変貌させます!もちろんGT-X980 自体の能力は優れていますが、デフォルトのエプソンスキャン2というソフトウェアとは雲泥の差です。銀塩フィルムに写っている物理的情報だけでなく、銀塩粒子による空気感のような立体的なニュアンスをも余すことなく取り込んでくれる感じがします。Silver Fast 9 Ai Studioはドイツ生まれのソフトウェアで、ドイツにはまだまだ多くの銀塩(フィルム)愛好家が多いと聞いています。以前から知ってはいましたがもっと早くから使うべきでした。デジタルデータ化したものをプリントしましたが、テイストは完全アナログでのダイレクトプリントしたものにかなり近いのではないかと感じています。
デジタルカメラは今ではとんでもなく超高性能になり、その結果デジタル写真は信じられないほどの高解像なものになっています。しかしそうなればなるほどそれとは違ったアナログ、銀塩写真の魅力も際立つものだと思います。家で音楽を聴く際は今でもアナログレコードの方が多い私は、写真もやはりアナログが心地よく感じるようです。























