2017.8.15 幻のニコンブロニー判カメラ
先月上京した際、帰りに羽田へ向かう前に品川インターシティにあるニコンミュージアムに寄った。
歴代のニコン製品がすべて展示されていたが、そこでとても興味深いものを見つけた。なんとブロニー判(6x7)のニコン製一眼レフだ。ファインダーはウエストレベルタイプのものが装着されているが、レンズもそれ用に3本揃っている。説明書きにあるとおり、このカメラは1966年に作られた試作機であり実際に市場に出ることはなかった。6x7判と言えばペンタックス67やマミヤRZなどがあるが、このニコンの6x7判はなぜ商品化されなかったのだろうか?当時からニコンは頑丈なカメラを作る実直なメーカーだということは広く知られていたが、このブロニー判一眼レフのフォルムは無骨に大きくそして重そうだ。採算に合わないからなのか?商品化されなかった理由は知らないが、この製品が世に出ていたら写真の歴史はまた少し違ったものになっていたかもしれない。